100年残る建物を彩る演出設備を作りたい。音響、照明設備を作る黒子の仕事

空調の施工管理から演出設備の道へ挑む

株式会社システムエンジニアリング

小島 拓也

100年残る建物を彩る演出設備を作りたい。音響、照明設備を作る黒子の仕事

名だたる音楽ホールやホテル、学校などの演出設備を作る、株式会社システムエンジニアリング。まもなく創業50周年を迎える株式会社システムエンジニアリングの、華やかな音響設備を作る反面「黒子」としての仕事とはどんなものなのでしょうか?空調など”日常”の施工管理の仕事から新たな道に挑戦した小島拓也さんにお話を伺いました。

デザイン専攻から施工管理へ。演出設備に惹かれて選んだ道

 

——これまでどのようなキャリアを築いてこられたのでしょうか?

 

今年の5月に株式会社システムエンジニアリングに入る前は、施工管理の仕事をしていました。20歳から施工管理の仕事をしていたので、その経験を生かせるかなと思って、株式会社システムエンジニアリングに入社しました。
前職では空調など設備の施工管理をしていましたが、株式会社システムエンジニアリングに入ってからは初めての仕事ばかりなので、日々勉強しています。

 

実は、学生の頃はインテリアデザインを専攻していて、もともと家具や空間デザインを学んでいました。でも、いろいろ学んでいくうちに「デザインはなんだか性に合わないな」と思い、施工管理のほうが自分には向いているかなと思い始めました。学校でもCADとかは教わってきたので、施工管理ならばそれを生かせるという気持ちもありましたね。

 

——前職とは違うジャンルに挑戦しようと思われたのはなぜですか?

 

ずっと空調とか水道とかの施工管理をやってきて、せっかく転職の機会があるのだから、どうせだったらもうちょっと華やかなものを作りたいというような気持ちでした。株式会社システムエンジニアリングの実績なども見て、演出設備だとかそういうのに惹かれてこの会社を選びました。

 

株式会社システムエンジニアリングでは、まだ実際に一人で仕事をすることは少ないのですが、勉強していく中で「やっぱり面白そうだな、楽しそうだな」というのは感じますね。音響だけでなく、電気系の知識だとかいろんな分野の知識が必要になるので、帰宅してから勉強したり、それ以外の仕事に関することは上司や先輩に教わっています。

 

株式会社システムエンジニアリング 技術本部 施工管理部 小島 拓也さん

 

 

お客様の声を形にする黒子の仕事

 

——株式会社システムエンジニアリングでの仕事の醍醐味について教えてください。

 

まず、一つの現場が終わったときの達成感はすごいですね。現場に入っている間は、「大変だ」「つらい」と思うこともあるんですけど、全部が出来上がってから現場を見たときの「ああ、これを作ったんだ」という実感はすごくあると思います。

 

前職では、水道や空調だとかお客様から見てどうしても「あるのが当然でしょ」と思われてしまうような設備を作っていました。その分、株式会社システムエンジニアリングでは、ホールの音響などの非日常の演出設備を作っているので、お客様から見て「すごいな」とか、そういう風に感じていただけているのかなと思います。

 
実績:サンケイホール
工事内容:舞台音響映像設備・舞台照明設備・舞台機構設備
 
私たちの仕事は、完全にゼロから演出設備を作るのではなく、お客様からの要望を形にすることです。
例えば、今回のお客様にはヤマハさんのスピーカーが合うとか、そういう様々なメーカーから部材をそろえて総合的に組み立てていくイメージです。
スピーカー自体を作っているわけじゃなくて、部材がそれぞれたくさんある中でお客様がこういうところを作りたいっておっしゃったときに、「こういうのはどうですか?」という提案をして工事を進めていきます。

 

なので、株式会社システムエンジニアリングの名前は、基本的には表に出ないんです。本当に黒子の仕事ですね。
ホームページにある会社実績の中にある大きな音楽ホールなども、施工の全てを担当しているのではなく「このホールの舞台のここの音響を株式会社システムエンジニアリングが担当しているんだよ」という感じです。

 

創業48年の実績が物語る、勲章の数々。

 

 

長い修行期間を楽しく学べる人に

 

——株式会社システムエンジニアリングの仕事にはどんな人が向いていると思われますか?

 

言い方が難しいのですが、たぶん何も考えていないような人が意外と向いていたりすると思います。一つ一つ悩みすぎてしまうと進まなくなってしまうので、良い意味で楽観的な考え方の人だといいかもしれませんね。
もちろん全部の仕事が楽しいわけではないですが、現場で会う職人さんとのちょっとした会話を楽しんだり、仕事が忙しくてつらいとかより、“楽しい”という気持ちをメインに仕事ができる人の方が合っていると思います。

 

あとは、コミュニケーション能力も本当に必要だと思いますね。お客様と現場の職人さんだけじゃなくて、一つの現場に100社だとか、たくさんの業者が入ることも多いです。
株式会社システムエンジニアリングが音響屋で、この会社は空調、あの会社は水道、そこからさらに建築の方でも天井を貼る人、骨組みを作る人、鳶(とび)さんだとか、一つの現場に多くの人が関わっています。そういう様々な人たちと関わる中で、コミュニケーション能力がないとなかなかうまくいかないこともあります。
相手には相手の知識があって、意見もあったり、考え方もあります。そういう部分をちゃんと理解することで、現場はうまく進んでいくかなと思います。

 
実績:ザ・ペニンシュラ東京
工事内容:映像音響・演出照明・吊物設備
 

株式会社システムエンジニアリングでの仕事は、現場を管理したりという業務は他の会社と同じなんですけど、やっている内容が電気や音響など特殊な技術が必要になるので、修行期間が本当に長いんですよね。3〜5年くらいかかってようやく一人で現場を回せるくらいのレベルに成長します。

 

そういうことも含めこの仕事に向いているのは、やっぱり一番は忍耐強い人かなと思います。修行期間が長いし、覚える仕事は本当に一筋縄ではいかないことが多いので。前回の現場と同じ内容の仕事になることはなく、たくさんの引き出しを経験とともに作らないといけません。この方法で一つ成功したから、次もそれが成功するかというとそうならないことが多いですね。
でも、引き出しにばっかり入れたって、自信がないとどれを出していいか分からないですよね。自分が携わった仕事に関して、お客様に「ありがとう」って言われることが、一番の自信になると思います。その積み重ねですね。

 

「システムエンジニアリングの魅力って、何?」と言われたときに、本音を言えば、仕事がきついのはきついです。でも、自分の腕を磨いたり、一つの仕事をやりきった感、達成感というのは、とんでもなくあると思います。

 

 

——これから建設業界に入ることを希望されている方たちに向けてメッセージをお願いします。

 

建設業界というと、あまり良いイメージを聞かないことも多いと思うのですが、あまりそういった周りの声などに左右されず、仕事を楽しみたいとか、単調な作業じゃなくて1から10まで自分で考えて勉強して、どんどん知識をつけていくような仕事がしたいとか、そういう気持ちの人にはぜひ建設業界に挑戦してみてほしいなと思いますね。

 

 

100年残る仕事をしたい。そのための下積み時代の大切さ

 

——今後、どんなことに挑戦されたいですか?

 

今は施工管理だけですが、今後は設計も施工管理も全部自分でできるようになった上で、なおかつ100年単位だとかで残るような現場を手がけたいですね。

 

お客様との打ち合わせでも、自分がわからないことを確認したりせず答えられるようになるとかっこいいかなって思います。
そしてゆくゆくは、マネージメントをしていろんな人を動かして、現場を自分で回していきたいです。ただ、そのためには、最初の下積み時代は大切なことだと思います。

 

——株式会社システムエンジニアリングのこれから目指していることについて教えてください。

 

創業以来48年、電気通信事業をずっとやってきて今柱となっている分野が、電気工事事業の中でもホール関係、ホテルの音響、照明、舞台機構の分野です。まもなく創業50周年を迎えるにあたり、この柱は崩さずさらに広げていくことを目指しています。

 

3年前にジャスダック上場会社の傘下に入り、さらに従業員の待遇や福利厚生をより充実したものへと構築しつつあります。創業50周年を迎える時には、みんなが胸を張って「システムエンジニアリングで勤務しています」と言えるようになれるのを目指しています。

 

 

小島 拓也

技術本部 施工管理部

 

▶︎ 株式会社システムエンジニアリング
HP:http://www.sys-eng.co.jp/

 

システムエンジニアリングは演出設備とビデオ・オン・デマンド(VOD)のトータルソリューションを行います。様々な経験値からオンリーワンの演出空間をプロデュース。劇場・ホール、ホテル、結婚式場、会議室、教室等の演出設備の企画、設計、施工、保守の総合したソリューションを提供します。