時代・年齢・性別で変わらない、一生働く仕事と向き合うコツ

仕事で成長したいなら“プロ意識”を持とう

三和建設工業株式会社

四宮友彬

時代・年齢・性別で変わらない、一生働く仕事と向き合うコツ

30年以上にわたり、地域に密着した土地活用の提案を行い、賃貸マンション・アパートの施工を行っている三和建設工業株式会社。今回は代表取締役の四宮友彬さんに「仕事で大切にしていること」や「これから挑戦したいこと」について伺いました。

地域に密着した提案を行う建設会社、三和建設工業株式会社

 
——三和建設工業株式会社の事業内容について教えてください。
 
いわゆる建設業です。建設業といっても幅広いんだけど、木造、鉄骨、鉄筋コンクリートとある中でそれぞれに適した独自の工法を持って、注文住宅や建て替えを行っています。また、地域密着型の工務店として、東京23区や埼玉県東部の地活用にお悩みのお客様に向けた賃貸マンション、アパートの建設にも力を入れています。
 
 



三和建設工業株式会社の本社は足立区、ショールームは八潮営業所に併設されている。今回はショールームでお話を伺った。
 
 

——三和建設工業株式会社を立ち上げられたのは、どのようなきっかけでしょうか。
 
もともと興味があり、測量や設計の事務所で働いていたのですが、ある時、自分の事務所兼賃貸併用住宅を建てたんですね。自分で事務所、賃貸、住宅という3つの用途を備えた建物を建ててみたわけですよ。それをきっかけに建設をやろうと決めた。
 
しばらくは一般的な建設業としてやっていたけど、誰もができる仕事ではなくて三和建設工業独自の工法で建築していくことにしたんだ。みんなと同じことをしていても、競争の中に入るだけだからね。競争の中では相見積もりが行われ、安い見積金額で出さないと決まらない。そうなると受注ができても利幅は少なくなってしまうから、オリジナルの工法やノウハウで、お客様にとってメリットの高い建物を建てることに注力したんだ。今は賃貸マンションが多いんだけど、入居者が集まりやすい人気の物件になっていて喜ばれているよ。
 
 

——現在手がけられている賃貸マンションやアパートの建設は、どのエリアが多いですか。
 
創立当初から「地元でアパートやマンションを建てたい」という地主さんが多かったので、本社のある足立区や綾瀬、亀有地区を中心にしています。いろんな方から応援していただき、おかげさまで順調に今まで来ていますよ。ただ最近は、このエリアだと建てられるだけ建ててしまったのもあるし、新しく建てたいという人も減ってきているので、個人だけでなく法人からの受注も半分ほどに増えていますね。土地を仕入れて、建設会社に依頼し、完成した物件を投資家さんに販売するという投資型物件のデベロッパーさんが多いです。エリアも都心が多いのだけど、交通の便が良いところや学校が多いところはすぐに埋まる物件になりますよ。
 
 

なかなか他の業界に移らない人が多いのも建設業の特長

——三和建設工業株式会社の社員は何名でしょうか。
 
設計、営業、工事、経理、事務で20名ほどいます。年齢は全体的に高くなってきていて、ちょうど過渡期のように感じているね。これから若い人を積極的に採用したいけど、建設業を希望する人って減っているから難しいんだよね。それに中途だと、どの会社もそこにいる人たちが会社を担う役目を任されているから、移るようなことはほとんどないんじゃないかな。
 
 

——今、建設業界で求められる人材はどのような方だと思われますか。
 
他の業種に就職したけど、やっぱり建設業界に興味があって飽きらめられないような人が向いていると思う。あとは、次の仕事を選ぶときに建設業に入ってみようという一歩が踏み出せる人かどうかだけなんじゃないかな。だから、その一歩踏み出してもらうためにも、企業側は社員教育や待遇などを整備して将来性のある業種としてアピールしていく必要があるよね。
 
ただ、建設業界に入るのには勇気が必要かもしれないけど、一度入ってしまうと、その魅力から違う業界に転職するって人は少ないように感じるな。
 
 

——建設業界で働くことの魅力を教えてください。
 
しっかりと一人前になって現場の所長になると、一つの建物を全部一人でスタートから完成まで見ることができるのが一番の魅力だね。分業制ではなくて、トータルで一棟の建物を完成まで見ることができるというのは、なかなかできないことだよね。それに自分の施工管理によって、完成も変わってくるんだ。自分の施工管理技術を最大限に出して、良いものをお客様に引き渡す。そしてまた、自分の技術や考え方を伝承して、次の新人を育てていくのも魅力だと思う。ただ目の前の仕事だけじゃなくて、多くのお客様の夢を叶えて完成させることが生きがいに繋がっていくんじゃないかな。
 
それから、自分が担当した建設物は形として残るというのも建設業ならではの大きな醍醐味だよね。建物は何十年何百年と残っていくわけで、その歴史や地図に刻まれるような仕事って他になかなかないと思う。
 
 

——三和建設工業株式会社が欲しい人材はどのような方ですか。
 
与えられた仕事をよく理解して、一生懸命に仕事をするということが第一ですね。そのためにも、好きなことじゃないと続けていくのは難しいんじゃないかな。“一生、この仕事でやっていくんだ”という気持ちが重要だよね。壁があった時には、先輩に相談したり、勉強したりして自分で乗り越える必要があるからね。
 
 

——未経験でも働くことはできるのでしょうか。
 
未経験であっても現場でできる仕事はたくさんありますよ。そこで任された作業を指示された通りにきちんと行っていくことが大事なんじゃないかな。実務をしていけば、毎日必ず成長している。さらに、成長意欲やモチベーションが高くて、もっと自分の担当範囲を増やしていきたいと考えられる人だと成長スピードももっと上がると思いますよ。
 
 

——女性の雇用についてはどのようにお考えですか。
 
弊社にも全然違う業種から来た女性が「ものづくりがしたいから」という理由で働いています。もともと興味があったり、将来こういうことをしたいという目標を持っていたりする人は、男女問わずいきいきと仕事をしているよね。
 
 

どの仕事でも“その職業のプロを目指す”という考え方

——四宮社長が大切にされている仕事への考え方はどのようなものでしょうか。
 
仕事って、ただ会社に行って与えられたことだけをやればいいっていうだけではないと思うんだよ。仕事をするっていうことは、その職業のプロになるってことだと思うんだよね。だから、厳しさもあるけれど、その厳しさを乗り越えて初めて満足もするし、収入にもつながっていく。そういうプロ意識が大切だと思うんだよね。その道のプロとして知識も必要になってくる。本当に勉強しようと思えば、いくらでもできるんだよ。
 
例えば、施工管理を任されていたとしても、分業だからって施工管理だけしか覚えなくていいわけではなくて、プラスアルファで設計や営業ができたら、もっと強くなるよね。もちろん、軸となる強いものは一つ持った上で、それ以外のものも兼ね備えた幅広い人間が今後はもっと必要とされていくよね。
 
追求すればできること、自分にプラスになることなんていくらでもあるからね。仕事って奥が深いと思う。そうやって、ひとつひとつ達成していくことで、ちゃんと自分でも満足できてきて、それを後輩に教えていくこともできるようになる。目先の仕事だけでなく、将来のことや考え方についても話してあげたりね。お客様に対しても同じで、資金面や税についてなど専門的な相談にも乗れるようになって、信頼も高くなっていくわけですよ。
 
 

「プロ意識を持って働くことが何より大切だ」と語る四宮社長。
 
 

——幅広いスキルを持つことで、どのような変化が生まれると思われますか。
 
そういう考えを持つと、仕事って面白くなってくるし、仕事に対する意欲も出てくる。そこまでいくには相当の努力が必要だけどね。
 
設計ができて、工事もできて、営業もできたら一人で全部できちゃうんだよね。そういう人たちがいっぱい会社の中にいると、会社の経営が良くなって売上げも上がっていく。
 
それに仕事をやっていると必ず、壁にぶつかることがあるんですよ。それは年齢が20代でも30代でも40、50、60代でも変わらない。でも、そういう時にこのような考え方を持っていて、経験があると自分が冷静になって判断できる力がついてくるんだよね。
 
 

これからの時代に“賃貸併用住宅”を提案したい

——三和建設工業株式会社として、これからどのようなことに挑戦されたいですか。
 
賃貸併用住宅をもっと広めていきたいと思っているよ。これは土地活用の一つなんだけど、今ある土地を賃貸併用住宅にして、その収入で返済していくというもの。弊社では、駅からの距離や入居を希望するターゲットの情報、近隣の競合状況、人気度などのエリアマーケティングを行い、事業収支を作成して提案しているんだ。高齢化が進んでいる中で、積極的に家の建て替えを希望するお客様って少ないと思う。今までの蓄えだけだと払えないことが多いし、新たに住宅ローンを組むことも難しい。ほとんどの方のネックになっているのは、資金の問題なんじゃないかな。だから、家を建て替えるのに提案したいのが収入付き住宅となる「賃貸併用住宅」なんだよね。
 
息子さんなり娘さんが二世帯住宅にしたとしても、住宅ローンの返済って結構大変だと思う。そこで、賃貸併用住宅にして、息子さんもそこに入ってもらって、その何部屋分かの収入で返済に充てていくなどの提案がこれから非常に増えるんじゃないかな。
 
この賃貸併用住宅って知らないとできないものだから、資金の面で新築や建て替えを諦めようとしている人たちに広めていきたいよね。
 
 

——四宮社長ご自身、これから挑戦されたいことがあれば教えてください。
 
事業だから波があって当然で、良いときも悪いときもあるよね。この何年かは金利が安いなどの経済状況もあって、お客様の希望に沿った提案ができている。お客様に喜んでもらえると、とても嬉しいし、やりがいを感じる。だから、もっと喜んでもらえるように、今取り組んでいる内容をもうちょっとずつ充実させていきたいね。新しいことを始めるというよりは、会社の経営や技術力を強化ししていきたい。
 
 

——これから建設業界で働きたい方たちに向けてメッセージをお願いします。
 
誰かのためじゃなくて、自分のために働くことが大事。とても簡単で単純なことだけど、自分の未来のために頑張るということを忘れないでほしい。結果として、それが会社のためにもなるし、お客様のためにもなる。自分のために自分の力をつけることが周りにすごい影響を与えているんだ。
 
技術屋ってものすごく奥が深いんだけど、一段一段を上がっていくことが重要なんじゃないかな。自分の行った仕事に対して、お金をもらっているってことは自分がプロであると考えたほうがいいんだ。プロになったからこそ、その分の対価をもらえているわけだからね。お金って会社からではなく、その先のお客様からもらっているんだってことを意識すれば、自分がプロでないと思うのは恥ずかしいことだよね。だから、日々成長をしていってプロとして磨きをかけていってほしい。
 
そこまで到達するまでにはちょっと時間かかるかもしれないけど、まずは没頭すること。スポーツを見ていると、相当競争が激しい世界の中で選手として一流になるために相当な努力しているわけじゃない。やっぱりそれを思うと、自分の職業も同じなんだよ。プロとして、その仕事で一流になるのために努力するのは必要なことだよね。
 
それから、自分で将来に明るい希望を持つことも大事だね。建設業って大変なことも多いかもしれないけど、必ず得られるものの方が大きいから。
 
 

四宮 友彬

三和建設工業株式会社 代表取締役
 
▶︎  三和建設工業株式会社
HP:http://www.sanwa21.com
 
土地活用に強い賃貸マンション・アパートの施工を行う建設会社、三和建設工業株式会社。時代に先駆けた断熱工法による技術の導入や高い技術力と数多くの施工実績が認められ、30年以上にわたり、安定した経営を実践しています。これから住宅地としてさらに発展が期待できる綾瀬・亀有地区を中心に、 足立区・葛飾区・江戸川区の提案型企業としてさらなる発展を目指しています。