都民の暮らしに重要な“水道工事”を地域住民と触れ合いながら進めていく

安全な水道施設で都民の生活を下から支える

大隅建設株式会社

牧野 利成

都民の暮らしに重要な“水道工事”を地域住民と触れ合いながら進めていく

昭和44年から公共工事を中心に水道工事全般を行っている、大隅建設株式会社。今回は代表取締役の牧野社長を中心に、取締役の穂満さん、工事部の阿久根さんにお話しを伺いました。

東京都内を中心に上下水道工事を行う大隅建設株式会社

——大隅建設株式会社の事業内容について教えてください。

牧野社長:昭和44年から公共工事を中心に水道工事全般を請けています。23区内にとどまらず、東京都内全域ですね。
もともと父が大隅建設の他に三登建設という会社をやっていたのですが、そのうち大隅建設を私が継ぎました。

——水道工事はどのような流れで進められるのでしょうか。

牧野社長:公共工事を例にすると、まずは都からの入札で参加します。依頼される内容としては、道路の排水本管と家のメーターまで繋がる小管を取り替える形が多いですね。既存の古い水道管などを撤去して、新しく耐震に強い水道管に取り替えたり、下水道も古いものを撤去して新しいものに取り替える作業が多いです。

父親の仕事姿や機械、ものづくり、小さな興味がこの仕事への入口だった

——皆さんは、いつからこのお仕事に就かれているのですか。

牧野社長:私は専門学校を卒業してすぐ二十歳の時ですね。最初に父の会社に入社して、それからずっとこの仕事に携わっています。
父と同じ仕事をしようと意識し始めたのは、中学校終わりから高校生くらいにかけてですね。父が現場で仕事をしているところを見て、徐々に考えるようになりました。

穂満さん:私は、今年で12年目です。もともと小さい頃から動いている機械を見るのが好きで、漠然と建設業界に興味があったんです。今は、主に水道工事を中心に担当していますが、やりたいことが仕事になって嬉しいですね。

阿久根さん:私も高校を卒業して、18歳の時に地元の鹿児島から出てきてからなので、6年目です。

小さい時からものづくりというのが大好きで、高校も専門の工業高校に入学しました。学校で学んだことを活かせる仕事に就きたいと思い、建設業界の仕事を選びました。

建設の中でも水道という専門職を選んだのは、自分たちた生きて行くために必要なライフラインに関する仕事だったからです。最近だと、地震も多いので既存の水道管を耐震管に変える仕事は生活している人々を守ることに直結していて、やりがいを感じますね。

地域住民の方々との触れ合いは、公共工事ならでは

——この仕事をしていて、やりがいを感じるのはどのような時ですか。

牧野社長:仕事をしていると、もちろん厳しいことや辛いこともあります。そういうことに耐えて、みんなで最後までやり遂げたときに達成感がありますね。

幹線道路の場合には夜間作業があったり、多くの人と関わる上でコミュニケーションが難しいこともあったりします。みんなで話して意見を交換して、よりスムーズに仕事を進めるためにどうしたら良いかを考えながら取り組んでいます。そうして工事が完成したときに、お客様から「ご苦労様」と言葉をいただくと、かけがえのない喜びを感じますね。

それから、ひとつの現場が終わると、その後に打ち上げのような形で関わったみんなが集まるのですが、現場であったことを話して、気持ちを共有できたときは達成感の上にさらなる喜びを感じますね。だいたい1年から1年半、長いものだと2年ほどの工期となるので、関わっている人たちの絆も強くなるんですよ。

——民間と比べて、公共の仕事ならではのやりがいはありますか。

牧野社長:民間工事っていうのは、場所が指定されていて、そこだけにとどまると思うんですね。でも、公共で請けた場合、2,000メートルとかの規模での水道管取り替え工事になるため、そこの地域に住んでいる方々に触れ合う時間も多いんです。周りには学校などもあるので、例えば、小学生が触れ合えるように配管する体験教室をやったり、地域のお祭りがあれば参加して東京水(東京都の水道局が出しているペットボトル入りの水道水)をお配りしたりしています。

工事でご迷惑をお掛けしているので、少しでも地域の皆さんと触れ合いたいと思って始めたことですが、皆さんから感謝の言葉などお声がけいただけるとすごく励みになります。

それから公共工事ですと、工事が終わったあとに東京都から点数を付けられるんですよ。それで、最近なのですが表彰をされたんです。検査前は大変ですが、東京都や水道局の方々が多くの検査を行われている中で、表彰していただけたと思うと本当にうれしいですね。

新しい人材を育てるために

——大隅建設株式会社の社員はどのような年齢構成ですか。

牧野社長:現場に携わることが多いのは、20代から60代のメンバーですね。
男女比だと、9:1で男性がほとんどです。女性メンバーには、総務、経理や工事事務(CAD)など縁の下の力持ちとしてサポートいただくような業務を中心に携わってもらっています。

——新しい方が入社されてから、工事部で独り立ちするまでにはどのくらいかかるのですか。

牧野社長:まず、入社後2、3年はベテランの人の下に就いて、動きを見て覚えてもらっています。それから折をみて、一人でチャレンジできるような機会を持ってもらいます。チャレンジする時も上の人はサポートしますが、やっぱり何事も自分でやってみないと理解できないと思うんですよね。

若手は入社してから上の人の仕事を見るところから始まって、一人で現場を担当するようになり、少しずつ外部の方にも認めていただきながら成長していきます。

——入社してすぐの頃は大変なことも多かったですか。

阿久根さん:最初はとにかく現場の下でサポートという形で就かせてもらっていました。中でも、用語を覚えることに苦労しましたね。写真や黒板などに書くんですけど、道具の名前とか材料の名前などが難しくて、どう書くのか漢字もわからなかったです。

他にも、最初は覚えるものがたくさんあったので、本当に毎日大変でしたね。言われたことは、とにかく何でもいいから手帳に書いて、仕事が終わってから、その日のことを日記とかにして復習しながら少しずつ覚えていきました。わからないことがあると丁寧に教えていただけたので、嬉しかったですね。

でも、「同じことを聞くのは三回までだよ」と言われていたので、怒られないように、とにかく一生懸命でした(笑)

——この仕事に向いているのは、どんな人だと思われますか。

穂満さん:業界的には積極性がある人がいいんじゃないかな。職人さんと関わることも多いので、きちんと自分の意見をはっきりと伝えられるような人の方が向いているように思います。

牧野社長:負けず嫌いで、意欲的に学べる人がすごく大事だなと思います。それから、挨拶などの基本的な部分をしっかりとできていれば大丈夫ですね。

最初は何も分からないのが当たり前だと思うので、そこは気にしなくて大丈夫です。私たちも若手中心に現場を任せることが多いので、未経験者の方にもしっかりと教えて、サポートしていますよ。

会社も個人も成長するのに大切なのは、チャレンジ精神

——今後、挑戦していきたいことはありますか。

穂満さん:この業界には資格が多いので、それにチャレンジしたいと思っています。一番大きいのは、1級土木施工管理技士ですね。
やっぱり1級土木施工管理技士というのは、この業界においては一番重要な資格なんですよ。それを持っていないと入札等にも参加できないですし。指名参加の時には会社としてのランク付けがあるのですが、管理者、1級土木施工管理技士が何人在籍しているかなども重視されています。その会社のランクによって、任される仕事の規模も変わってきますし。大きな案件に勝負するためにも、資格は必要ですね。

阿久根さん:私も資格取得を目指したいと思っています。仕事が終わったあとに資格の勉強をしているのですが、資格によっては学校に通うこともありますね。自分個人だけでなく、会社のためにもなるので、頑張りたいと思います。

——大隅建設株式会社としては、これからどのようなことを目指したいですか。

牧野社長:今後も都民の皆様の生活に関わる工事をやっていきたいですね。今後は水道のみならず下水道や道路など、さまざまな公共工事に対してチャレンジしていきたいですね。

また、私を含めてですが会社にいる若いメンバーたちがチャレンジ精神をもって仕事に取り組み続けたいですね。そして、働きやすい環境を作るなど会社全体の底上げをして、より良い会社を目指していきたいと思っています。

——最後に、この建設業界を未経験で目指す方々にメッセージをお願いします。

阿久根さん:最初は大変だと思うんですけど、最後まで完成させる喜びや頑張れば頑張った分だけ得られる達成感も大きいので、ものづくりが好きな方には是非チャレンジしていただきたいと思います。

穂満さん:やはり、何事にもチャレンジしていかないとダメだと思うので、自分がやりたいことがあれば、突き進んでいってほしいです。

牧野社長:未経験であっても、成長意欲があれば、うまくいかないことなんてないですよ。負けず嫌いな気持ちを持って、一つ一つ学んで、挑戦して、やった分が自分にも返ってくる仕事なので、一緒に頑張りましょう。

牧野 利成

大隅建設株式会社
代表取締役

穂満 友聖

大隅建設株式会社
取締役

阿久根 拓馬

大隅建設株式会社
工事部担当

▶︎  大隅建設株式会社
東京都内を中心に上下水道工事を行う大隅建設株式会社。地域住民との触れ合いを大切にしながら、主に公共の上下水道管の埋設工事、一般土木工事などを行いながら、若手が働きやすい環境づくりにも取り組んでいます。