建設業界こそ、人と人との繋がりを大切に

守るために、新しいことを取り入れる

株式会社 ファクト

降幡 正夫

建設業界こそ、人と人との繋がりを大切に

老朽化した橋梁、高架橋の撤去、架け替え工事から道路拡幅に伴う工事に至るまで、高い安全性と経済性、低騒音、無振動を実現する最新のリムーバルテクノロジーを活用してあらゆるニーズに応えている株式会社ファクト。そんな株式会社ファクトの代表取締役社長 降幡正夫さんに、会社設立のきっかけや求めている人材についてお話を伺いました。

大学時代のアルバイトをきっかけに入った建設業界

 

――株式会社ファクトの事業内容について教えてください。
 
建物の解体工事や耐震補強工事などを行っています。コンクリートで作られた壁や土間などを壊すためや形を整えるために行う表面を鑿(のみ)で削る『斫り(はつり)』という作業だったり、建物を固定するためにコンクリートにボルトを埋め込む『アンカー工事』だったりと特殊工事を請けることが多いですね。
 
最近では、振動や騒音、粉塵なども抑えられるためダイヤモンドを使った工事が増えてきています。重機が入りにくいような狭い場所でも使えるので便利です。建設にはさまざまな機械や工法があって、自分たちでも知らないことがまだたくさんありますよ。
 
――もともと建設業界にはご興味をお持ちだったのでしょうか。
 
大学2年の春休みに建設関係の会社でアルバイトを始めたんです。あくまでも生活費や授業料を稼ぐためにと考えていて、卒業後は田舎に帰って就職しようと思っていました。でも、大学4年くらいの時に社長さんが「ぜひ来てくれ」と熱烈なラブコールをしてくださって。だから親を説得して、とりあえず建築業界で頑張ってみることにしたんです。
 
最初はとにかく現場に出ていましたね。それから25歳くらいになって、営業に携わるようになりました。当時はバブル期で、大きな商業施設や大学の建設ラッシュの時期でした。
 

 
 

大変な状況でも、この仕事を続けられた理由

 
――会社を設立されたきっかけを教えてください。
 
バブルによって、入社を決めた当時の会社の雰囲気と変わってしまったのがきっかけですね。会社を辞めて違う仕事をしようかと相談していたこともあったけど、違うことをゼロから始めるよりも、今まで培ってきたものをやった方がいいと思ったんですよね。その時は職人さんたちを百何十人と動かしていたのですが「独立するならついて行くよ」と言ってもらえたのも、心強い後押しになりましたね。
 
――設立後、大変だったのはどのようなことでしたか。
 
初年度は8億近く売上を作っていたのですが、バブルが終わると段々と仕事がなくなるじゃないですか。特に大手ゼネコンがバタバタと倒産していったのは驚きました。私たちも付き合いがあったので、半年くらいはその影響で辛かったですね。ただ、銀行さんの助けもあってなんとか持ちこたえることができました。
 
――大変な状況の中で、辞めたいと思われたことはありませんでしたか。
 
苦しいなと思ったこともありますが、やっぱり社員を守っていかないといけないのが、社長ですからね。辞めるということは考えたこと無かったですね。
 
それに、この建設業界ってやっぱり人の繋がりなんですよ。営業を始めてから、今までいただいた名刺は何千枚ってあって、その中で離れていく人もいるし、辞めていく人もいる。そういう循環がある中で、今一緒にいる人との繋がりって面白いですよね。
 
自分自身が好奇心旺盛な性格なので、自分たちで始めた事業もいくつかあって。そういう新しい動きなども人との繋がりあっての産物だと思いますね。
 

 
 

この業界では、とにかく明るくガッツがあって前向きな人が向いている

 
――株式会社ファクトの社員の平均年齢を教えてください。
 
会社設立した時は4人で始めて、景気が上がった時に30人ほどに人員拡大しました。当時20歳だった人たちが25年経って45歳ですから。今は50名弱になりましたが、若手メンバーでも30代前半なので平均すると40代くらいかもしれませんね。
 
――入社すると、どのような業務から始められるのでしょうか。
 
最初は営業講習からですね。それから、どうしても現場のメンバーが足りないので、実際に現場に出て覚えてもらっています。
 
部門によっても違いますが、一通り現場で何をやってるのかを見させて、現場管理を学んでもらいますね。うちの会社でも一級土木施工管理技士や一級建築士の勉強もさせて試験を受けさせてはいるんですけど、なかなか難しいですね。建築と土木のどちらも勉強しないといけないし、実際の現場で慣れていく必要があります。
 
――入社後、どのくらいの期間で独り立ちできるようになるのですか。
 
経験者の場合は1年くらいでできますが、未経験の場合は3年でやっと一通りできるようになるというところですね。5、6年かけてやっと細かい部分も見られるようになります。
 
――株式会社ファクトが求めるのは、どのような人材でしょうか。
 
未経験であっても問題なくて。とにかく、明るくてガッツがあって前向きな人が最高だと思いますね。この業界は、あんまり頭でっかちな人よりもテキパキと行動を移せるような人の方が向いていますね。あとはやる気と体力がある人かな。
 
うちの会社にも文系の大学を卒業しているメンバーも多いですよ。大学時代に土木関係を学んでたのは1人だけじゃないかな。だから経験は気にしないでほしいですね。
 

 
 

未来の建設業界を担う若手を育てていきたい

 
――今後、どのようなことに挑戦されたいですか。
 
やっぱり、この先も会社を継続していくためには若い人材に入れ替えていかないといけないなと思っています。現状はゼネコンさんの一次下請けの仕事が多いんですけども、いずれは地元の役所工事や公共工事を出来るようにして、売上比率を民間と公共で半分ずつくらいまで持っていきたいんですよね。そのためにも世代交代というか若手人材をたくさん入れていきたいですね。
 
建設業界はまた良い波がきていると思うので、安定して多くの人に働いてもらえるような会社作りが必要です。
 
――社員の満足度を上げるために取り入れておられる考え方や施策などはあるのでしょうか。
 
うちの場合は、決算を終えて数字が良いときには社員に還元するようにしています。だから目の前の数字が自分に直結すると思って、より前向きに取り組むことができるんです。
 
それからリフレッシュ休暇の導入ですね。一年間いつでも5日間の休みを取得することができます。工期が終わったタイミングにまとめて取るメンバーが多いです。もともと社員旅行を実施していたのですが、人数も多く日程も合いづらいので、旅行を廃止してリフレッシュ休暇にしたんですよ。この業界でも仕事とプライベートのバランスをうまくとって、リフレッシュしてもらいたいですね。
 
――これから建設業界を未経験で目指す方々にメッセージをお願いします。
 
昔は、周りから「石の上にも3年だよ」とか「3年経たないと分からないよ」と言われることも多くてなんとか辛抱しようとする人が多かったと思うんですが、今は合わないことがあったらすぐに辞めてしまうように感じますね。でも、辛いこともあるかもしれないけど根気よく続けてもらって、そこから新しい価値をみつけてほしいですね。
 
それに実際、長く続けている人だと、会社から独立して起業しているメンバーも結構多いんですよ。だから、ただ働くだけでなくて、その先も見据えて働くと、また違った見え方がすると思いますね。
 
 
 

降幡 正夫

株式会社 ファクト 代表取締役社長
 
▶︎  株式会社 ファクト
HP:http://www.kk-fact.co.jp
 
株式会社ファクトは、様々なニーズに対応する解体工事のスペシャリスト集団です。個々の現場環境を的確に分析、把握し、それらを基にコストや安全面、環境面から最善のプランを立案する優れたノウハウ、そしてどのような工事、工法にも対応する最先端のハードウエアとテクノロジーを持っています。また、解体だけではなく、建設廃棄物の除去、適正処理、運搬、一般木工工事をもカバーする機動力、総合力にもご注目ください。