時代に合わせて交通・環境をアップデートし「安心」「安全」「快適」なまちづくりを

たくさんの挑戦、経験が成長を加速させる

株式会社アークノハラ

関 時人

時代に合わせて交通・環境をアップデートし「安心」「安全」「快適」なまちづくりを

「安心」「安全」「快適」なまちづくりを合い言葉に、設計~製造~施行の一環したネットワークを構築し、交通・環境に関する様々なサービスに取り組まれている株式会社アークノハラ。今回は、マネジメントの役職になっても現場に出ることを大切にされている取締役、工務部部長の関 時人さんにお話を伺いました。

専門工事業として、交通や環境に関するサービスをワンストップで提供する

 

——株式会社アークノハラの事業内容について、教えてください。
 
私たちは、交通や環境に関するさまざまなものの設計や施工管理などを中心に行ってきました。例えば、標識や道路標示、ガードレールなどよく見かけられる交通に関するものですね。それから、立ち入り防止柵、防音壁や高尺フェンス、人工芝など環境土木関連の仕事もあります。以前までは工事部門が中心だったのですが、2017年7月に親会社である野原産業株式会社のホールディングス化により、都市環境事業部の全ての業務を承継しました。それによって、製造部門も入ったので、受注から製造、工事までの全てを一括して行えるようになりました。
 
特に、道路標識については那須に工場を持っているのが特徴です。同じように区画線や標識などを専門でやっている会社さんは、何百社もあるのですが、工場を持っている会社は4、5社ほどですね。
 
今、開発としては渋滞対策や逆走対策に力を入れています。最近、お年寄りが高速道路などで逆走して事故を招くようなことも多くなっているので、改善するための提案や設計、施工までを進めています。また、これからオリンピックに向けて、外国から来た方が携帯をかざすだけで案内ができるようなWi-Fiを取り入れたものなども企画しています。
 
グラウンド関連では、新製品として水たまりができないような排水設備システムを開発しています。こういった新しい取り組みができるのは、製造から行えるメーカーならではですね。
 
 

2017年7月、株式会社アークノハラは親会社である野原産業株式会社のホールディングス化により都市環境事業部の全ての業務を承継した
 
 

——関さんのお仕事内容を教えてください。
 
現在は、現場の管理が中心です。私が管理している工務部には、警視庁関連の標識や標示を担当する工務部一課、案内標識や遮音壁などを担当する工務部二課、そして一般の方が事故を起こして壊してしまった標識を修復する仕事を担当する工務部三課があります。
 
 

——一緒に働かれているメンバーについて教えてください。
 
工場のメンバーも含め、全社としては135名ほどいます。そのうち、本社だと80名くらいで工務部は30名ほどです。中途だけでなく、新卒も新入社員も取ってますので、20代もいますが、40代から50代が一番多いですね。
 
 


交通や環境に関する専門工事業について説明してくださる関さん
 
 

——関さんは、これまでどのようなキャリアを築いてこられたのでしょうか。
 
もう入社32年になるのですが、最初は、営業から設計、現場と自分で全てやるような仕事のしかたをしていました。でも、ある時「それはもう時代じゃない」と思い、現場での仕事に集中するようになりました。気づけばもう、30年ほど現場中心に仕事をしています。
 
 

——学生の時から“建築関係に進みたい”とお考えだったのでしょうか?
 
当時はバブル全盛期だったので、仕事を選ぶことができました。機械や電気にも興味はあったのですが、最終的に自分に何ができるかを考えて、大きなことに挑戦したいと思ったのが、建築業界を選んだ理由です。そこから土木に進んだのですが、営業をやってみたいという気持ちがあったのでこの会社を選びました。入ってからは考え方の変化もあり、現場中心を選びましたが、専門工事業として主力商品を中心に取り組んでいるので、現場を中心にしても3ヶ月から1年の短いサイクルとなるので、そこはゼネコンとは違う働き方だと思いますね。
 
 

みんな最初は“知らない”から始まる

 
——ホールディングス化されたことで、人材不足は解消されたのでしょうか。
 
ホールディングス化したことによって、野原産業の都市環境事業部と一緒になったものですから、カバーする範囲が増えました。今までは東京が主体でしたが、東北や大阪ぐらいまでエリアが広がったもので、今までよりも人材が不足している状況です。
 
 

——では、こんな人と働きたいと思われる人材はどのような人物像でしょうか。
 
あまり机の上での仕事が好きではない人に向いていると思いますね。体力に自信があり、外で一緒に頑張っていただける方だと嬉しいですね。そして、受け答えがハキハキとしていて、周りの人の意見にしっかりと耳を傾け、理解していただける方がいいですね。
 
 

——未経験で知識がない方でも働くことはできるのでしょうか。
 
土木を学んだ方って、ゼネコンを選ぶ方が多いんです。弊社の場合は、まだ知名度が低いことや商社寄りの仕事で専門的なことから、最初から知識や経験のある方が入ることは少ないですね。だから、やる気があれば未経験や知識がなくても気にしなくて大丈夫ですよ。
 
みんな“知らない”から始まるんで、“知らない”を“知りたい”にして、それから“知りたい”を“やってみたい”、“もっとやってみたい”に変える、そうやって少しずつステップアップしていけばいいと思いますよ。
 
 

たくさんの挑戦、経験がさらなる成長を加速させる

 
——ホールディングス化されたばかりですが、この先アークノハラさんはどのように事業を展開されていくのでしょうか。
 
ホールディングス化されて体制が変わったことで、風通しが良くなったところもあり、いろいろと進めやすくなると思いますね。具体的には、新しい組織作りや地方展開などを考えています。それに、今まで材料だけを作っていたところが施工も含めてできるようになったので、より提案しやすくなります。今までできなかったことにたくさん挑戦していきたいですね。
 
 

——この先、関さんが取り組まれたいことはありますか。
 
若手人材の育成を進めていきたいと思っています。今不足している地方の展開がやりやすくなりますので急務の課題であると感じています。
 
ただ、自分がきちんと育てられたわけではないので、正しい育て方ができるかどうか自信がないんですよ。まずは、とにかく一緒に行動して、その都度教えていこうと思っています。やっぱり経験が大事なので、現場で試行錯誤しながら自分で考えられるようになってほしいと思うからです。
 
それから、最近手掛けているのは鉄道系の仕事ですね。これから駅の開発などもますます増えてくると思うのですが、その仕事をするためには新たな資格が必要になります。人材育成と併せて、自分自身も新しいことを学んでいきたいと思っています。
 
 

——入社当時、ご自身はどのようにスキルアップされていったのですか。
 
私が入社した当時は「自分で覚えていきなさい」という考え方が主流だったんですよね。それに、バブル期という時代背景も自分の成長につながったと思います。工事件数が多かったため、工事をしてくださる方が常に不足している状態でした。そのため、周りの会社とも取り合いで、工事屋さんが仕事の終わる頃に迎えに行き、一緒に酒を飲んで、そのまま朝一緒に出ていくようなことをしていました。今、そんなことをしたら大変な話なのですが、その時はそこまでにしないと来てくれないし、少しでも現場で材料のトラブルなどがあると、帰ってしまうんですよ。だから、現場では一つ一つ材料を全てチェックするなど、細心の注意を払っていましたね。自分のミスによって現場が止まってしまうので、覚えないといけないというプレッシャーの中でやったことが自分を成長させたと思います。
 
 

建設業界ならではの“やりがい”や“思い入れ”がモチベーション

 
——大変な毎日だったのですね。そのような中でも特に辛かったことは何ですか。
 
苦労は多かったのですが、一番思い出に残っているのは、京都の現場に応援に行ったときですね。行きは新幹線でそのまま現場に向かったのですが、帰りは「浜松の現場に寄ってくれ」とか「次は静岡の現場だ」とか、そのように半年ずつぐらい現場に立ち寄っていて、帰ってくるまでに3年くらいかかったことがありました。ほとんど家にも帰れなかったので、子供にも知らないおじさんだと思われていましたね(笑)
 
 

——それでも続けてこられたモチベーションは何だったのですか。
 
何度も辞めようと思いました。それでも、終わった時の竣工検査が終わった時の気持ちは、何とも言えないものがあって、そこですかね。やっぱり、物を作って完成させたという喜びはひとしおです。「ありがとう」と感謝されることもあって、そういったことがモチベーションになっていますね。
 
辞めたいなと思っても、結局それの繰り返しで何とか今まで来ています。
 
それに、自分が作ったものは、その後も気になりますよね。この仕事を30年もやっていると、自分の作ったものが建て替えの時期に来ています。古くなったから取り換えるというよりも、今の時代に合った物に仕様を変えていくということなのですが、時代の変化を感じますよね。そういった思い入れが強い仕事であることも、続けてこれている理由かな。今一番気になっているのは、圏央道ですね。最初から携わっていて、ほとんどそれだけで十何年やってきていたので、これからもずっと気になっていくと思います。
 
それから、現場を任されているという責任感もやりがいになっていますね。工程や原価がある中で、さまざまなことを考えて進めていかないといけません。現場を全部任されている現場所長となるので、それを“やらされる”ではなく“任されている”と考えられるなら、やりがいになると思います。
 
 

「大変だと思うことこそが、今のモチベーションになっている」と語る関さん
 
 

——関さんは現場に出て、現場を見てという二つを両立していらっしゃいますが、平行して進めるためのテクニックがあれば教えてください。
 
現場を見ながら現場に出るということの二つの相反するものをやっている中で、必ずしも完全な両立はできていません。時間の使い方や段取りをうまくして、モバイルなどのツールも活用しながら、人とのコミュニケーションを大事にすることでなんとかまわしています。現場があれば、なんとかできますよ。便利な時代にもなってきているので、これからも現場を大切に仕事をしていきたいですね。
 
 

——これから建築業に進んでみたいと悩んでいる人にアドバイスをお願いします。
 
とにかく、興味を持つことが非常に大事ですね。やってみたいと思うことがあればやってみる、チャンスを生かすっていうことが大事だと思います。頭で考えるよりも、行動に移してみることが一歩先に進むきっかけになるのではないでしょうか。
 
 

関 時人

株式会社アークノハラ 取締役/工務部 部長
 
▶︎  株式会社アークノハラ
HP:http://arc-nohara.co.jp
 
アークノハラは交通・環境に関する様々なサービスを皆様にご提供しています。「安心」「安全」「快適」なまちづくりを合い言葉に、設計~製造~施行の一環したネットワークを構築し、これからも交通事業の発展と環境整備の拡充に貢献してまいります。